地域に貢献する3人の物語
著者の林さんと御縁があって、この本を手に取りました。
私自身、2年前から西宮市に住んでいる事もあり、自分の住む地域との関わり方を模索している時期でもあったので、この本と出会えて良かったです。
三者三様の関わり方で挑む地域貢献
この本は「甲子園ヒーロー揚げ」の山崎哲さん、学生農業団体「Agrista」の金子隆耶さん、そして私、林拓真の3人が、立場は違えども兵庫県西宮から世界を良くしたいという思いをキーワードに、共著として執筆いたしました。
私自身、夢を見つけられず相当長いこと迷走し、悩みました。だから私たちの夢はまだ緒についたばかりで実現させるのは3人ともこれからです。
本書が「やりたいことが分からない……」と悩んでいる人へ、等身大のヒントになれば幸いです。
というのが本書のあらすじ。
「地域貢献」というと少し真面目で堅苦しい印象ですが、要するに「自分の住む地域をより良くしたい」という単純明快な思いに端を発すると考えると、それほど難しいことではないのかもしれません。
自分が生活する場はよくしたいとは、誰だって思うはずです。
ところが、この3人がすごいと思うのは、
兵庫県西宮市から世界を良くしたい
と思っていること。
誰もが地域をより良くしていけば、世界すら変えてしまうほどの力を持つはずですが、思っていてもなかなか難しい。
でもこの3人は、それを実現するために自ら率先して行動しているところがすごいのです。
等身大の成長ストーリーに共感
特に面白いと思ったのが、学生農業団体「Agrista」を立ち上げた金子隆耶さんも、ご当地唐揚げ「甲子園ヒーロー揚げ」の山崎哲さん、「タウンクーポン」や「西宮経済新聞」の林拓真さんも、みんなそれぞれ失敗をしていること。
こういう書籍だと、「先見の明があって上手くいった自慢話」という論調が多い印象を持っていました。
でも、本書は筆者たちの「成長ストーリー」だったところが面白い。
例えば金子隆耶さんは「歴代で、最低のプレゼン」と言われる程の失敗をしていますし、ご当地唐揚げの山崎哲さんは、他店が「甲子園ヒーロー揚げ」を取り入れてくれない事に悩み、林拓真さんは2年以上フリーペーパーの赤字に悩まされました。
でも、工夫や試行錯誤で難局を乗り越え、今に至っているわけです。
最初は漠然とした理想だけだったのが、何かのきっかけで動き出し、何度も失敗し、その度に試行錯誤して現在があるということ。
しかも、3人とも現状で満足せず、更に壮大な夢を持っていること。
社会的成功ももちろんですが、人としての成長譚としても非常に面白く読めました。
ふと我が身を顧みれば、特に明確な夢を持っていません。
(強いて挙げるなら、「Webで一発当てて楽に暮らしたい」ですかねw)
でも、最初はそうでもいいのかなという、安堵のようなものを覚えました。
誰もが最初から夢を持って邁進している訳ではない。
あるときふと、「これがやりたい!」というものが見つかるのではないか。
そんな実例を見せてもらったような気がして、ちょっとほっこりできました。
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もし少しでも気になった方は是非、3人の人生を追体験してみてください!