JAWS-UG Osaka「オペレーションじょうず」とCode for Kobe5月定例会に参加してきました
昨日2015年5月23日(土)はJAWS-UG Osaka 第13回勉強会 「オペレーションじょうず」に行ってきました。JAWS-UGのイベントははじめて女子応援企画!初心者向けAWSハンズオン【女子限定】以来2度目。
会場はその時と同じく、安定のエムオーテックス株式会社様。方向音痴なので、一度でも行ったことある会場だと安心です。
イベントは12:55〜18時過ぎまでと、かなり盛りだくさん(なのに無料!)。
私はOps側ではないし、Dev側でもフロントエンド(Webデザイナー)なので殆ど内容は理解できませんでしたが、「プロジェクトをいかに上手く回すか」という皆様の工夫や苦戦の様子が分かって、どの立場であっても明日から役立ちそうな情報がたくさん得られました。とても刺激的。
Rubyクローラー本の佐々木さんも会場にいらして、ちょっとミーハーな気持ちになりましたw
当日の資料やトゥギャッターまとめはokeee(@okeee0315)さんが書いて下さっていたのでそちらをどうぞ!
今日の書いた。ブログをk(ry #jawsug / life is funny: JAWS-UG Osaka 第13回勉強会「オペレーションじょうず」に行ってきました。 http://t.co/VvNk98VrQP
— okeee (@okeee0315) 2015, 5月 23
さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、今日は久しぶりにCode for Kobeの定例会に参加してきたお話しです。
神戸市のオープンデータ担当の方のお話しが面白かったのでメモしておきます。
公にしていいのかと心配になるくらい赤裸々なやりとりがありましたが、個人的には「作る側」の要望が通りやすく、継続的なやりとりが出来る場があるのはとても良いことだと期待が高まりました。
定例会はいつもどおり第三木曜日開催、場所は神戸三宮駅からほど近いサンパル開催。
- 日時:
- 2015年5月21日(木)
- 場所:
- 市民活性化センター(サンパル7F)
Code for Kobe大山さんのお話し
まず最初に代表の大山さんから「ビッグデータ活用勉強会をしませんか(案)」というご提案が。
会場の反応も上々。
いつも思いますが、Code for Kobeの良いところは「プログラム書けないけど」「プログラマじゃなくてWebデザイナーだけど」という人でも、やる気があれば快く受け入れてくれる懐の広さだと思います。
「ビッグデータかぁ、知ってはいるけど何か作ったことはない」という程度ですが、面白そうな空気を感じたので出来るかぎりこういった勉強会などもどんどん参加したいと思っています。
神戸市役所の山本さんのお話し
次に、神戸市役所の山本さんとマイクをバトンタッチして、神戸市のオープンデータについて議論の場が設けられました。
オープンデータ提供側とそれを利用して生活をより良くする側の丁々発止のやりとりが。これがまた白熱して面白かった。
トピックスは以下のとおり。(リンククリックで各トピックスに移動します。)
SIGGRAPH ASIAを楽しむアプリ開発をCode for Kobeで作ろう!
まず前提として、シーグラフアジア2015が神戸で開催されます!
シーグラフアジア2015
第8回ACMシーグラフアジア、アジアにおけるコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関するカンファレンスと展示会がシーグラフ アジア2015として、2015年11月2日から5日の4日間、神戸国際会議場・神戸国際展示場にて開催されます。
シーグラフアアジアについて
- シーグラフアジア2015が神戸で開催されるにあたって、それを盛り上げるアプリを作りたいと思っている。ぜひCode for Kobeの皆様に作って頂けると嬉しい。
- 内容としては、SIGGRAPHイベントアプリのイメージ。スケジュールや会場地図が見られるようなものを想定。
↓参考としてスライドでは過去のSIGGRAPHのアプリ画面が。
Code for Kobe側からの意見
- 0から作ると結構大変。
- みんなで分担して作る?
- SIGGRAPH側でアプリを作らないのはなぜ?これまで作ったノウハウがあるのではないか?
→SIGGRAPHは地元有志(ボランティア)と連携して動くのが特徴のひとつ。特に強要するものではないので…。 - それなりの品質のものを作るのは大変。時間も迫っているので、目的と機能を絞ってやるなら可能かも。
- 自発的にやりたいメンバーがFacebook上で集まって少しずつでも動き出しましょう。今日来られてない方もいるので、続きはFacebookで!
というわけで、イベントを盛り上げるアプリ制作の提案がありました。
個人的には面白そうなのでやってみたいのですが、やはり世界中から人が集まるSIGGRAPHのアプリなので、今から着手してそれなりのクオリティが出せるのかは若干心配です。
とはいえ、今後の動向が楽しみ。
神戸市のオープンデータの形式は何が望ましいですか?
- 神戸市のオープンデータをもっと増やしていきたい。どんなデータ形式だったら良いでしょうか。
というのが山本さんの議題。
神戸市としては、今後もなるべくたくさんのオープンデータを公開していきたいが、コストと時間を抑えるためにも出来れば使う側に都合の良い形式に絞って公開していきたいという思いもあるようです。
Code for Kobe側からの意見
- 形式云々より、生きているデータかどうかが分かった方が良い。継続的に更新されているのか、いつ時点のデータなのか等。また、更新されたらRSSで通知されるような仕組みがあると便利。
→生きてるか死んでるかで言うと、ほとんど死んでます…(by神戸市)(ここで爆笑がw) - 以前pdfデータを使ったら変換作業がとても面倒だったので、csvデータだと有難い。
- データ形式を用意してから出すことで遅延が生じるなら、ひとまずどんな形式でも出してほしい。変換は制作側でどのようにでも可能。
- みんなでcsvにしたものを共有したら良いのでは?
→csvになったものをチェックする手間と時間がかかる。(by神戸市) - 利用者側が変換したデータは、「活用事例」として掲載すれば神戸市は責任を負わなくて済むのでは?
→有難い申し出。是非検討したい。(by神戸市) - 変換したデータはCode for Kobeの人が5人チェックしてOKだったら載せるとか?
神戸市側の、「よりたくさん、より使いやすいデータを早く提供したい」という気持ちがひしひしと伝わってきた良い議論でした。
後に越智さんの「神戸市のAEDマップアプリ」の事例でも出てきましたが、データが更新されているものなのか、いつ更新されたのかはやはりそれを使ったサービスにとって重要なのでぜひ実装して頂きたいです。
どんな統計データを提供して欲しいですか?
神戸市:オープンデータ一覧の下の方に「統計情報」という欄がありますが、まだまだ数が少ないのが現状です。
そこで神戸市からの議題はこちら。
- 統計データはどんなものが必要でしょうか?
神戸は震災を経験しているので、震災に関する統計情報は確かなものがたくさんあるとのことでした。
Code for Kobe側からの意見
- どんなデータでもあればあるだけ嬉しい。
- 生データがあると嬉しい。
- Code for Kobeのアイディアソンで地下鉄の混雑状況を知るアプリを提案したが、神戸市地下鉄の利用状況統計データが欲しい。
※以降、ちょっと離席していました。
神戸市とのやりとりの後は、Code for Kobe参加者によるライトニングトーク大会でした。(盛りだくさん!)
板谷さんのプレゼン:「OpenRefine」の紹介
OpenRefine(Google Refine)が便利だよというお話し。
実際にデモをして下さりすごくわかりやすかったです。
- OpenRefineからDL可能。
- ブラウザ上で簡単にcsvデータの操作が可能。
- ◯◯株式会社と◯◯(株)の名寄せなども簡単に可能。(ただし日本語対応は完璧ではない。英語表記だとクラスタリングが上手く動く。)
- プロジェクト単位でエクスポート出来るので、undoやredoが残った状態で共有出来る。
吉田さんのプレゼン:「JointApps」の紹介
JointAppsのお話し。
Joint Appsとは? JointAppsとは、プログラムが組み込まれたブロックをつなげるだけで、気軽にアプリ作りが体験できるアプリです。 プログラム言語の習得の必要はなく、簡単な操作で自由に自分だけのアプリをつくることができます。 JointAppsは作るためのブラウザアプリと、使うためのスマホアプリで構成されており、タブレットで作る場合は、”つくる”と”つかう”を1台で楽しめます。
JointApps
- 第三木曜は「Node School Osaka」があり、いつもはそちらに参加している。
- JointApps:ブロックを繋げるだけでアプリが作れる。デジハリが開発。
- 最近「地図アプリキット」が出た。
- やり方のpdf(アプリのつくりかた | JointApps)も公式サイトで配られているので、ぜひみなさんやってみてください。こういうのでワークショップをしても面白そう。
- デモ:JointAppsで作られた「寝過ごし防止アプリ」実演。
ブロックをつなげるだけで簡単につくれるのがいいですね!
越智さんのプレゼン:「神戸市のAED設置場所アプリ」の紹介
神戸のAED設置場所が分かる自作マップアプリについてのプレゼンでした。
神戸市のオープンデータ活用事例が既に!素晴らしい。
- 神戸市のオープンデータを使っている。
- 神戸市内のAED設置場所を表示。
- 趣旨:AED認知度の向上。いざというときに慌てるので、日頃から近所のAED設置場所を知っていて欲しい。
- ♡マークで設置場所が表示される。♡タップでAED情報が閲覧可能。
- オープンデータを使って思ったこと。
- オープンデータの更新間隔がわからない。更新があったらアプリを更新しないといけない。RSSで通知してくれたらうれしい
- CSV版だけでなく、SJIS版もあった方が親切かも。
- 募集:デザインを見て頂けるデザイナーの方。アドバイス。広報・宣伝の心当たりがある方。
- アイコン素材(起動時のアイコンと、AEDの♡マークのアイコン)を入れたらAppleに提出したい。(5〜6月中には第1回リリースを目指したい)
- みんなが使えるCode for Kobeの紹介文言があれば嬉しい。キャッチコピーみたいなの。
これはぜひCode for Kobeの実績として載せたい、という話で盛り上がりました!越智さんすごい!リリースが楽しみです。
河原さんのプレゼン:「データ分析、可視化勉強会」の紹介
データ分析、可視化勉強会について。
- 「Kobe.R」という、R言語の勉強会を開催している。
- Rに限定せず、データ関連何でも。
- 次回、神戸で勉強会を開催します!是非ご参加ください。
6/20(土)14:30〜17:30(10+人)@コミュニティリンク
こちらの勉強会も面白そうですね。
詳細な日程や場所については変更等あるかもしれませんので、Facebookなどをご確認ください。
感想
今回も盛りだくさんでとても楽しかったです。少しずつではありますがCode for Kobeの活動も動き出し、実績も増えつつあるのかなーという印象を受けました。私ももっと積極的に関わっていきたいと思っています。
次回定例会
- 第三木曜の6/18(木)開催です。場所は今回と同じサンパル7F、19:00〜です。