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【書籍】2012年から振り返る2005年のインターネット事情「アルファブロガー」

2005年といえば

2005年を振り返ってみると、インターネット業界でも指折りの話題てんこもりな年だったんじゃないでしょうか。
読者が選ぶ2005年インターネット10大ニュース・結果発表

めぼしいものを挙げるだけでも、こんな大きな話題がゴロゴロと。
ちなみに、前年の2004年頃が「Web2.0」の始まりといわれています。
Web 2.0とは – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

今日は、日本のインターネットが活発に動き出した2005年に出版された、「アルファブロガー」という本のお話しです。

おもしろいところ・見所

私が読んで面白かったところをピックアップしました。
一番ビックリしたのは、7年前の本にも関わらず、今読んでも面白い、役に立つ内容だったことです。

  1. インターネットの未来を予測している
  2. 殆どの人やサイトが未だに現役で活躍している
  3. ブログ運営者の心構えが参考になる
  4. 伊藤直也氏の「モテたい」連発が面白いw

1.7年前に出版されたこの本では、「インターネットのこれから」を予測しています。
もしかしたら今、私達はその未来に立っているんじゃないか。
7年前の予測が正しかったか、PDCAサイクルのC(Check)の時期にあるのではないか。

そう思うと少しワクワクしますね。

2.次の項目でご紹介しますが、この本で紹介されている方は、2012年現在、ほぼ全員現役でご活躍されています。
栄枯盛衰が激しいインターネット業界に於いて、これだけ長い間活動していらっしゃるのは本当にすごい事だと思います。同時に、ブログ運営で必要な事は、「続けていくこと」。これに尽きるんだなと実感します。

3.ブログを運営するにあたって気をつけている事や、心構えなど、それぞれのブロガーに尋ねています。これは本当に参考になりました。「無理せず長く続けること」、「ネガティブな事は書かない」、「プライベートは書かない」など、当たり前といえば当たり前ですが、言うは易く行うは難し。いったいどれだけのブロガーが7年以上継続して記事を更新しているでしょうか。まさに偉業だと思います。

また、心構えとして、百式の田口さんの言葉が心に沁みました。

ブログをしていればへこむこともあるかと思います。そうしたときには「批判を評価する」目を是非養ってください。その批判は評価に値するかどうか。全ての人を満足させることはできません。せっかく自分のメディアを持つのでしたら、評価するに値しない批判は心にとめずに最大限自分らしさを表現するという選択をしてください。 ー 54ページ

Webookerはアクセス数も少なく、批判を受けるレベルにすら到達していないサイトです。それでもこれから運営していくにあたって、嫌な事もあるだろうなとはなんとなく思っています。そんな時、田口さんのこの言葉を思い出せたらなと、心に留めておきます。

4.これはネタとして面白かったですw当時はてなのCTO(最高技術責任者)だった伊藤さんが、「ブログを書き続けるモチベーションは?」と問われて「モテたいから」答えているのが面白すぎました。
特に最後の方は、「モテたい」発言連発で、今読んだらご本人は赤面ものかなと想像するとニヤけましたw

紹介されている人とサイト

本書で紹介されている人とサイトを一覧にまとめました。すごいのは、全部のサイトが未だに更新されているか、閲覧可能だということ。2005年当時、開始して数年目のブログもありましたので、今だと10年以上更新しているサイトもあるのではないでしょうか。

コグレマサト氏(ネタフル)
[N]ネタフル


田口元氏(百式)
100SHIKI

finalvent氏(極東ブログ)
極東ブログ

織田浩一氏(Ad Innovator)
Ad Innovator

R30氏(マーケティング社会時評)
※サイト更新停止中
R30::マーケティング社会時評

磯崎哲也氏(isologue)
isologue | [ isologue(イソログ)- by 磯崎哲也事務所] は、ネットやベンチャー、経済に関わることについてコメントするblogです。

渡辺千賀氏(On Off and Beyond)
Chika Watanabe/渡辺千賀: テクノロジー・ベンチャー・シリコンバレーの暮らし

伊藤直也氏(NDO::Weblog)
※更新停止中
NDO::Weblog

現在ははてなダイアリーでブログを継続中でいらっしゃいます。→naoyaのはてなダイアリー

橋本大也氏(Passion For The Future)
情報考学 Passion For The Future


山本一郎氏(切込隊長Blog)
やまもといちろうBLOG(ブログ)

梅田望夫氏(英語で読むITトレンド)
※更新終了
梅田望夫・英語で読むITトレンド – CNET Japan

個人的にメモった言葉

・isologueの磯崎さん

Web間に張られたリンクの数などを定量化して知識の関連性の重み付けをするGoogleのような検索エンジンは、脳のシナプスの繋がりのモデルと非常によく似てますよね。検索エンジンは、「人工知能」あるいは「ビッグブラザー」に近づいていると言えるんじゃないでしょうか。 ー 127ページ

ビッグブラザーはジョージ・オーウェル「1984年」に出てくる独裁的監視者。
人々の生活はテレスクリーンによって監視されています。


この発言は検索エンジンが人々を監視する、危険な存在になり得ると示唆しているように感じました。
まさにその危険性が発露する出来事が、2012年初頭に起きましたね。
Google、プライバシーポリシーと利用規約を更新へ データの横断収集でターゲティングを強化 – ITmedia エンタープライズ
この時、一企業であるGoogleが、個人情報を様々なデバイス、サービスから横断的に得る危険性を、危惧する声が世界中から上がりました。磯崎さんの発言は当たっていたように思えます。

・英語で読むITトレンドの梅田さん

 一にGoogle、二にGoogle、三、四がなくて、五がオープンソースと「Web2.0」という感じでしょうか。
 何しろGoogleという会社は、シリコンバレー史の頂点を極める「とてつもない」会社だと思います。 ー 216ページ

この発言もまさにいまのGoogleを予知する発言ですね。Googleはインターネットから飛び出し、Android携帯を作り、タブレットPCを作り、Google TVを作り、更にその分野を広げています。まさにとどまるところを知らない大企業へと発展しました。

2012年、これからのインターネットに思いを馳せる

2005年のアルファブロガー達の言葉は、2012年に生きる私にも、未だ役立つものばかりでした。
サイトを運営するモチベーションもかなりアップ。この本はいまだ色褪せる事なく、全てのブロガーに役立つ事請け合いです。

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