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やる気×多読=効果100倍!ビジネス書多読術のススメ「レバレッジ・リーディング」

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2006年に出版されたレバレッジ・リーディングを読みました。もう10年も前の書籍ですが、今でも新鮮な発見が得られる良書でした。

レバレッジ・リーディング
本田 直之
東洋経済新報社
売り上げランキング: 1,988

レバレッジ・リーディングとは

レバレッジ(leverage)とは、(中略)英語で「てこ」の働きのことを指しています。かつて理科の時間に習った「てこの原理」のてこです。

「てこ」と読書がどう結びつくかというと、最小限の力で最大限の効果を引き出す比喩として使われています。

具体的には、1,500円のビジネス書に書かれていることを実践することで、10倍〜100倍の利益を上げることを指しています。

さらに、得られるのはお金だけではありません。

本を書いた人が何十年もかけて体得したノウハウを、わずか1冊の本を読むだけで手に入れることができる
レバレッジ・リーディング

という点も、「てこ」の原理に似ています。つまり。小さな作用点でも、きちんと動作すれば大きな力を生み出すことができるというわけです。

数時間読めば1,500円が100倍になる、他人の数十年のノウハウを得られる、というのは現実的ではないし、誇張表現だと思いましたが、著者は年間400冊のビジネス書を絶え間なく読み、メモを「作り」、繰り返し読み込む不断の努力をしています。読み終わった時には、ここまでしているのかという説得力がありました。

読後スッキリさわやか。なぜかみなぎってくるやる気。(普段あまりビジネス書は読まないくせに!)

でもビジネス書だけでなく、Web関係の実用書でも応用がきくなーなんて思いました。

余談ですが、著者の本田直之さん=「典型的な日本の金持ちのおじさん(小太り、白髪交じり、メガネ)」だとイメージしていたのですが、検索してみると日焼けしたロン毛のサーファー写真がたくさん出てきてビックリしました。( Д ) ゚ ゚現在はハワイと東京の2拠点で活躍されているようです。

Dual Life 本田直之|ヒューマン|WEB GOETHE *

http://goethe.nikkei.co.jp/human/090326/

少し脱線してしまいましたが、レバレッジ・リーディングの感想をまとめます。元々この本を知らなかったので全く先入観なく読んだのですが、以下の点でとても良かったです。

では、各項について詳述します。

「多読」に特化している

「速読」は耳馴染みがありますが「多読」はまだまだマイナーな印象があります。効率的にたくさんの本を読むというイメージで、それなら私だって多少は読んできたで、とか思ってました。(…すみません)

この本はひたすら「多読」に焦点をあてている本です。本に書き込む、本を捨てるなど、読書人にとっては多少尻込みしてしまうようなノウハウも赤裸々に書かれています。

そもそも、なぜ「多読」なのか。

著者が「多読」する目的は「先人の知恵」を短時間で身に付けるため。読めば読むほど、先人が体得したノウハウが蓄積されていくので、ビジネスが効率よく進められると言っています。

本当は本を読めば読むほど、時間が生まれます。本を読まないから、時間がないのです。なぜなら本を読まない人は、他人の経験や知恵から学ばないからです。何もかも独力でゼロから始めるので、時間がかかって仕方ないのです。
レバレッジ・リーディング

時間がないから本を読めないのではなく、本を読まないから時間がない。斬新な発想ですね。

少しでも多くのビジネス書を読み、効率よく先人の知恵をモノにするためには、どうすれば良いのか。その方法を過不足なくつまびらかにしているのが本書です。

方法が具体的に書かれている

レバレッジ・リーディング=多読術

本書で紹介されている方法は端的に言うと「読み潰す」といった印象です。文字通り、本が湿気ようが折れ曲がろうがお構いなしで罫線を引きメモを書き込む。

また、以前読んだ内容は読み飛ばし、それ以外の箇所だけを「拾い読む」。きちんと字を追っていてはとても時間が足りませんが、問題意識を持って、自分の問題を解決する助けになりそうな箇所だけをじっくり読む。かつ、既知のノウハウは読み飛ばす。これで大量に読む時間を確保しています。

そしてメモを作り、ある程度時間が経ったら「捨てる」。更に新しい本を買う。

この方法で年間400冊という大量のビジネス書を読んでいるというわけです。

いかにノウハウを会得するか

特に本書では、ビジネス書を読んでインプットしたノウハウを、どうやって自分のものにするのかがとても勉強になりました。それが先述のメモです。

著者は、線を引いた箇所を抜き書きしたり、書き込みしたメモをまとめた「レバレッジメモ」を作っています。これをA4サイズにプリントアウトして常に持ち歩き、その時の自分に合った箇所を何度も読み返します。

やったことと言えばタイプしてプリントアウトしただけなのですが、さすがだなーと思いました。というのも、私の悩みを解決する手段をみつけた!と思ったからです。「この本は有益だった」と思っても、しばらく経つと内容を忘れてしまい、「有益だった」というぼんやりしたイメージしか残らないことが悩みでした。

有益だった箇所をメモにして持ち歩き、折にふれて見返すようにすれば、単に読んだだけよりよほど身になると思います。読む度にメモを作るのはちょっと面倒ですが、数冊読み終わってからまとめてメモを作ればOK。むしろ、多少時間を置いてメモを作る方が良いくらいだそうです。

自分に合った方法で会得を

個人的に、「レバレッジメモ」はブログに感想をまとめることでも代用できるのではないかと思いました。今回の記事のように自分が良いと思った箇所を書いておけば、いつでもスマホで読み直すことができます。

とはいえ、ブログ記事はまとめるのに時間がかかる上、冗長な箇所も多いので、やはり箇条書きのメモのほうが有用でしょうか。これはしばらく実践してみて、自分に最適な方法を考えたいと思います。

「次に読む本」の入り口が用意されている

私の場合ですが、読みたい本がありすぎて時間が足りないという時もあれば、ある本を読み終わったらふと切れ目のような間があいて、しばらく読まなくなることもあります。

小説の場合は「次の本へ」や「THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」」を読んで、次に読みたくなる本を探します。あと、Amazonが出してる「オールタイムベスト小説100」も無料だしオススメですね。ビジネス書版(オールタイムベストビジネス書100
)もあったのでこれから読みます。

また脱線してしまいましたが、「次に読むべき本を探すアンテナ」を磨く方法が本書には書かれていますので、メモしておきます。

読むべきビジネス書はこれ

まず、どんなビジネス書を読めば良いのか。

即戦力になるのは、自分にとってやさしい本、読みやすい本のほうです。ビジネスに役立つのは、理論より、実践のノウハウということです。したがって、「教養型」の本ではなく、「経験型」の本を選ぶべきです。
レバレッジ・リーディング

納得です。教養型の本を読んでも、言葉が難しかったり自分に結び付けられなかったりで、続かないんですよね。誰かの経験に基づいた本を選ぶ方が役に立つし、読みやすい。教養型の本は隠居した後に腰を据えて読むくらいで良いかと思います。

どうやって良書と出会う?

そして肝心の、どうやって自分が読むべき本を探すのかという方法です。新聞・雑誌の書評欄をチェックするなど、方法がいくつかありましたが、私が即実践したのがメルマガ登録です。すぐにできますし、無料のものが多いです。(以下に紹介するものは無料です。)

最近はYoutubeを使って書評を動画で配信しているものもありました。誰かに勧められると読んでみたくなるんですよね、これがまたw(特に文字よりも動画が格段に良かった。)

この方法だと、次から次へと読みたい本が見つかるし、逆にこれは読まなくて良さそうだなという指針にもなります。

他にも、本書には著者の勧めるベストビジネス書が何十冊も紹介されています。早速、Amazonのウィッシュリストに「レバレッジ・リーディング」フォルダを作って登録しました。原理原則の本は、出版年が古くても未だ役立ちますし、古本屋などで安く手に入りそうですね。

最後に、「多読」はあくまで手段であって目的ではありません。

何度もメモを読み返し、ビジネスの現場で本から学んだことを条件反射的に自然と実行できるようになれば、自分でも驚くような、すごい結果が待っているはずです。(中略)たくさんの冊数を読むことも大事ですが、たくさん実行することのほうが大事です。とにかく行動して、試してみてほしいと思います。
レバレッジ・リーディング

肝に銘じて「多読」にチャレンジしてみたいと思います。

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フリーランス Webデザイナー・グラフィックデザイナー
2009年からIT業界に。
WebデザイナーとしてITベンチャー企業、SaaS企業、Web制作会社に勤務。
2016年11⽉より独⽴し、フリーランスのWebデザイナー、グラフィックデザイナーとして活動
2024年1月から大阪のシステム会社に勤務し、フリーランスとの二足のわらじで現在に⾄る。 2子の親。フルリモートワーク。
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