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その仕事、年収半分でもやりたいですか? – イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく」


自由という翼を求めて

イケダハヤト氏の「年収150万円で僕らは自由に生きていく」を読む。

イケダハヤト氏は、プロブロガーだ。

ihayato.書店 *

http://www.ikedahayato.com/

はてなのホットエントリーなどで名前を見かけた程度で、実はじっくり記事を読んだことはない。(避けているわけではないのに、なぜだろう。頻繁にお名前を見かけるのにたまたま読んでいなかった。)

プロブロガーということは、ブログを書く事で生計を立てているということだ。講演やコンサルタントなど、プロブロガーから派生した仕事はあるとはいえ、いずれもブログを書く事が起点となっている。

夢のような生活に聞こえるかもしれない。毎日家で記事を書いて、収入を得る生活には、私も憧れる。私は、このWebooker - Webと本を運営しているが、収入は殆どない。むしろ、サーバレンタル代、ドメイン代などを考えれば、赤字である。最近はAmazonのアフィリエイトやGoogle Adsenseで少しだけ売上がある「時も」あるが、全て併せても数千円程度だ。月に数千円の収入では、とても生活していけない。

トップブロガーは年収5〜600万円

それに引き換え(比べるのもおこがましいが)、イケダハヤト氏は、年収が5〜600万円だという。(2012年の年収。)もちろん、これにはブログからの収入以外にも、コンサル料、講演料も入っている。

その中で面白かったのが、ブログの収入の内訳だ。
例えばブログで毎月20万円の収入があるとして、そのうちの4割が過去記事で得た収入ということだ。つまり、優良記事を量産しておけば、何もせずとも8万円のお金が入ってくる、ということになる。
更に毎日執筆を続ければ、過去記事もどんどん増え、収入も増える。ちなみに、イケダハヤト氏はブログを書くことを徹底的に効率化しており、最初はせいぜい1日5本程度だったが、現在では最大で1日15本、文字数にして最大2万字のテキストコンテンツを生産する事が出来るという。

魅力的なコンテンツを量産出来る「イケダハヤト氏しかできない稼ぎ方」だとは思うが、少し、自分にも可能性があるのではないかと期待してしまうところはある。

Amazonがアフィリエイトを縮小している

ところが、つい最近だが、Amazonはアフィリエイトの料率を2013年6月より大幅に引き下げる事を発表した。今やAmazonはアフィリエイトを縮小しつつある。

これまでは売り上げが多ければ最大8%だった料率が、PCソフトとおもちゃは2%、本は3%に下がってしまう訳です。
参考:アマゾン・アソシエイト料率ダウンの中、なるべく多くの報酬を得る方法

Webooker - Webと本で唯一コンスタントに売れていた商品は、Windows8のインストールソフトだ。

今回のAmazonの料率引き下げにより、一律2%に下がってしまう。とはいえ、売上がそれほどあった訳でないので、最大8%にもなる料率は、当ブログでは4%だった。それが2%になるという事は、半減してしまうということ。ましてや8%の料率だった稼げるブログでは、一挙に1/4まで売上が下がってしまうのである。

これではブログで食べていくことのリスクが高すぎて、二の足を踏んでしまう。
元々、アフィリエイトのシステム上、間に入っている企業が儲からないと、アフィリエイターの収入も上がらない。
それに、「アフィリエイトは結局、他人のふんどしで収益を上げる方法(先述のブログより引用)」なので、アテにして損をしたからといって文句を言える筋合いではないのだ。

やはりリスクヘッジを行い、どこが揺らいでも大丈夫なように、複数の資金源を開拓しておく事が肝要だ。イケダハヤト氏の言う、「金より、つながり!」というのもそういうところに端を発しているのだろう。

既に色々抱えている人にとってはイケダ式生活はむずかしい

イケダハヤト氏は、クルマも家のローンも無い。だからこそ月収が少なくても生きていけるところはある。何も束縛するものがない。ところが、既に家やクルマのローンを組んでしまった場合、それを全て反故にするのはなかなか難しい。何もないところからスタートした人にとっては簡単に出来る「イケダ式ライフスタイル」も、既に色々抱えてしまった人が実践するには大変だ。

更に言うと、誰もがこのライフスタイルを実践出来る訳ではない。貧乏をゲーミフィケーションして楽しめる気力を持った人にしかむかないライフスタイルなのだ。
川上卓也著「貧乏という生き方」でも同様の事が書かれていたが、貧乏生活を工夫して楽しめる人でしか続かない。「クルマがないと生きていけない」、「部屋数が多くて新しいマンションがいい」という人には、無理な生活かもしれない。

贅沢のハードルを下げていれば、例えばアイスを一つ買っただけでも「贅沢をした!」という気分を味わえる。少ないお金で、たくさんの幸せを実感することが出来るのだ。

もう一つ、色々抱えている人にとってむずかしいことがある。地位や名誉のある人には特に恐ろしい事かもしれないが、世の中に何かを発信する限り、「炎上」の可能性があるということだ。イケダハヤト氏は何度も炎上しているそうだが、それを乗り越えて続けていく環境と気力が無いと、プロブロガーとしての道はなかなか難しい。

その仕事、給料が半分になってもやりたいですか?一生続けられますか?

色々書いてきたが、一番共感出来たのはここだ。

年収半分でも、取り組みたいと思える仕事を選ぼう

胃の痛い思いをして、家でも出来る仕事をするために、通勤という「儀式」を行っている人は大勢いる。その仕事を、年収が半分になってもやりたいと思えるか。死ぬまで働くとしても、取り組みたいと思える仕事かどうか。

身も心も削りながら働くより、少ない年収で自由に生きた方が人生を謳歌出来る。「言うは易し行うは難し」だが、私は今、それに近い状態で働けていると思うし、そうして良かったと、心の底から思えるのだ。

「仕事とは」、「人生とは」を考えてみたい人に、オススメの一冊である。

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