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最近読んだ「方言が素敵」な本(広島弁・長崎弁・鹿児島弁編)


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方言の会話って、人間味があって素敵です

自分が地方出身という事もあるかもしれませんが、方言で書かれた小説を読むとほっこりします。行った事のない地方の方言でも、ある程度読み進めると自分の中でリズムが生まれて、心地よくなってきます。(正しい方言のイントネーションかは別として。)

今回は、最近読んだ本の中から方言が素敵な本を選んでみました。その中からストーリーに関係ない会話文も引用してみました。

広島弁

重松清「とんび」

とんび (角川文庫)

「ヤスが親父になるんじゃけん、ニッポンも平和になったいうこっちゃのう。ウチの親父も、安産祈願しちゃろうか、言うとったで」
「めでたいときに坊主が出てきたら、線香臭うなって縁起が悪いわい」
「よっしゃ、それ、親父に言うといちゃる」
「ちょ、ちょっと待て、嘘じゃ、嘘」

広島弁はよく聞いているので、脳内での再生も正しくされていると思いますw「とんび」の広島弁、いいですね。昔気質のヤスさんの、「不器用で照れ屋だけど、本当は優しい」性格が具現したかのような方言です。

長崎弁(五島列島)

永田栄一「くちびるに歌を」

くちびるに歌を

「なんで合唱部に入ったと?」
「歌いたかけんに決まっとろうが」
「は?歌いたか?なんか、たくらんどるっちゃない?」
「たくらんどらん!」

こちらは五島列島を舞台にした合唱部の青春物語。
2012年読書メーターおすすめランキングで、堂々の一位に輝いた作品です。

「こういう風にあってほしいな」という方向に上手く物語が進んでいくので、ストレスのない読書が楽しめました。素朴な田舎の高校生、いいですね。

鹿児島弁

窪美澄「晴天の迷いクジラ」

晴天の迷いクジラ

「こんあたりねぇ、すぐ近くに特攻機が飛び立つ基地があったでしょう。じゃっで、アメリカの飛行機が機銃掃射をしてねぇ。人に向けて機関銃を撃ったとよ。ばぁちゃんたち、こげな田んぼの真ん中で逃げ回っちょったのよ。本当に低く低く飛んでくっと。操縦しちょった人は、あたしたちの顔も見えちょって、狙いをつけたとじゃろうねぇ」

ストーリーの最後の方に出てくる方言です。特に鹿児島と明記されていた訳ではありませんが、かき氷(しろくま)の描写や、特攻機が飛び立つ基地(知覧の特攻基地)という描写から、鹿児島であると推察されます。

「じゃっどん」など特徴的な方言が出てきてほっこり。お話し自体は全体的に暗いですが、最後は少し希望があるような気もします。

いつかは方言が素敵な本を集めて日本地図を完成させたい

全国各地の素敵な方言の本、まだまだある気がしています。しかも今回は中国・四国地方に偏ってしまいましたので、北の方も攻めてみたいですね。
北の方言だと馳星周「約束の地で」も該当したような気がします。

約束の地で (集英社文庫)

他にも方言本、見つけたらまとめてみたいと思います。

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