52%の子どもが、紙より電子機器で読書する機会が多い
英国の子どもの読書事情について書かれた、こちらのニュースが面白かった。
子どもの読書、紙面よりも電子画面が初めて多数派に 英調査 国際ニュース : AFPBB News
8~16歳の英国の子ども約3万5000人を対象とした調査で、全体の約52%の子どもが電子機器で読む方が多いと回答したのに対し、紙面上で読む方が多いと答えた子どもは3分の1(32%)にすぎなかった。
記事によれば、ほぼ全ての家庭でコンピュータが普及しており、4割がタブレットPCやスマートフォンを所有しているそうだ。恐るべき普及率。
こんな事実が見えてきた
この記事から分かった事をまとめてみた。
- 紙より電子機器で読む子どもが多い
- 少年より少女の方が電子機器で読む率が高い
- 電子機器だけで読む子どもの読解力は低い
特に驚いたのが3番目だ。
電子機器で読むと読解力は上がらない?
紙の本至上主義とでも言うような、「電子書籍なんて…」という論調の人をよく見かける。紙の本にもデメリットはあるので(かさばるとか重いとか)、電子書籍を「そこまで毛嫌いしなくても」と常々思っていたし、今でもその気持ちは少なからず持っている。
だが、今回の読解力の件を鑑みると、少なくとも幼少期から大人までは、紙の本を推奨した方がいいのかもしれないと思うようになった。もちろん、色々なデバイスに慣れる為にもタブレットPCやスマートフォンを触る事も必要だと思う。これからの時代に機械に抵抗があると生きるのが難しいかもしれないからだ。
例えば、たまに絵本アプリなんかは見せてもいいかもしれないが、基本的には紙の絵本を買うべきなのかもしれない。
アメリカの電子書籍事情が分かる本
日本より数年先を言っていると言われる電子書籍大国・アメリカ。海外の電子書籍事情を知りたいのなら、詳細に書かれたこちらのルポが面白かったのでオススメだ。
内容についてはこちらの記事(Kindleの良かったところ7つ、気になるところ4つをまとめました)でも少し触れている。
これから益々普及すると思われる電子書籍が、人間にどのような影響を与えるのか、引き続きアンテナを張っておきたいところだ。