国語辞書を買った
三浦しをんの「舟を編む」は、国語辞書の編纂に携わる人々の話だ。2012年の本屋大賞を受賞していて、現在、映画も公開中。
掲載する単語の取捨選択だけでなく、辞書に使う紙や、文字のサイズなど、微に入り細に入り検討し、やっと発行される苦労は並大抵の事ではない。
さて、辞書ということでつい「舟を編む」から話題をスタートしてしまったが、本題は国語辞書を購入した話だ。
この記事↓でKindleを電子辞書として使う方法を模索していたが、結局紙の辞書を購入した。
Kindle Paperwhite (3G)を電子辞書(国語辞書)として使う方法
最近の国語辞書は進化しているので驚いた。
購入にあたって、各社の国語辞書を比較検討してみたので、参考までにメモしておく。
これはどの辞書にも共通することだが、新しい単語に対応していた。
例えば、「駄弁(だべ)る」は「駄弁(だべん)」が動詞化した俗語として紹介されていた。
他には、「ツイッター」、「伸び代」などが追加されていた。時代の流れに、辞書も順応しているようだ。
また、どの辞書も2010年11月告示の「常用漢字表」に準拠したことを謳ったものが殆どだった。
では、簡単に各辞書の印象を…。
旺文社 国語辞典
見た目がオシャレなものが増えた気がする。
旺文社の「国語辞書」なんか、その最たる例だ。
小型版はこちら↓。
箱の中身(本自体の装丁)もポップな感じで可愛かった。
新明解国語辞典
「特装版」なる色違いも。(特装版は、特製ケースに、白い表紙カバーの装丁。紙面内容は並版と同一とのこと。)
由緒正しい辞書だが、独特な解釈で人気の新解さん。
これほどたくさんの人に愛される辞書も特異な存在だ。
ユニークな辞書「新解さん」こと「新明解国語辞典」の魅力とは?|エンジョイ!マガジン
ある意味特殊な辞書なのかも、と思って警戒してしまったのと、小口のところに索引がなかった(「あかさたな」などが書いてなかった)ので、調べる時に面倒だと思い、購入見合わせ。
岩波 国語辞典
すごく硬派な感じ。正直、最初からずっとこれを買おうとしていた。文字も読みやすいし、他の辞書と違い、辞書のビニールカバーがなかったので、ガシガシ使い込めそうだった。私の見たお店ではサイズが一つしかなかったので、大きいかなぁと思って結局辞めてしまった。
新選国語辞典
結局、小学館の辞典(黄色くて小さい方)を買った。
通常サイズで同内容の辞典はこちら↓。
小口にちゃんと索引(「あかさたな」)があるというのがまず第一条件だったが、こちらはクリア。
次に、金田一京介氏の名前が監修にあった点と、イントネーションも分かるようになっていた点、更に、小さいサイズがあって値段も安かったので、こちらの辞典に決定した。
イントネーションというのは、主な単語の一番強いアクセントの文字色が赤色になっている、というものだ。
これならイントネーション辞典としても使えるので、お得な感じだ。
これから長い付き合いになる国語辞典だが、あと何年かして、また各社の比較をしたら面白そうだ。