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本のガイドブックとして最適!『THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』(1)

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次何読もう?迷った時のガイドブック


2012年8月に出版された本書は、全国の書店員に、

『これだけは、どうしても届けたい』と思っている本、その一冊を教えていただけませんか?

と尋ねて実現したものです。最新のランキングには上がらないかもしれないけど、本をたくさん読んでいる本好きの人がオススメする良書。そんな本ばかりを、365冊集めてあります。選択の基準として、「絶版本以外」という制約を設けていますので、基本的には今も簡単に手に入る本ばかり。逆に言うと、それ以外はなんでもござれ!なので、絵本や実用書、小説や古典など様々なジャンルに渡って紹介されています。

書店員の人柄が滲み出る紙面

各ページには、紹介する書店員手書きの一言コメントと、推薦文が掲載されています。様々な筆致で綴られるそれぞれの思いが、単なるタイピングされた文字より、一層心に届きます。

また、その書店員の在籍する店舗名・住所が記載されているので、行きつけの本屋さんの書店員が掲載されている可能性も。(実際、私の近所の書店から2店舗が掲載されていました。)お店で直接「オススメの本、教えてください」と言う勇気はありませんが、本になっているのがありがたいですね。

読んだ方がいい日付が提示されている

本書は、365日分の書籍が紹介されています。「その日に読むといいかも」という日にちが提示されているのも面白いです。例えば、5月5日、こどもの日に紹介されているのはこんな本。

書店員のコメントがこれ。

中学生たちよ、大志など抱かんで遊びに行こうゼ!

いいですねぇ!
ぜひこどもの日に読みたいです。

例えば6月24日はこんな本。


作者である高野悦子の命日だそうです。この本は私も高校時代に読んで衝撃を受けました。「人生に影響を与えた本を5冊挙げよ」と言われたら、絶対に挙げる一冊です。(現時点では、です。今後、もっと衝撃的な本との出会いがあるかもしれませんね。)

学生運動全盛時代、作者がどんな思いで過ごしていたか、どんな恋をしていたか、政治に、国に、友達に、一体何を思っていたかが分かる日記です。未読の方にはぜひ読んでいただきたい一冊。二十歳の原点ノート [新装版] 十四歳から十七歳の日記など、関連書籍も複数あります。

オススメの一冊の、「次に読むのにオススメの一冊」

実はこの本、365冊の本が紹介されているだけでもお得なのに、更にその「次に読むのにオススメの一冊」まで記載されています。ということは単純に考えて730冊紹介されている??
…という訳ではありません。
オススメの一冊は重複しないよう、構成されていますが、次に読むべき一冊は重複も有りなんだそうです。それにしたって、迷える本の虫である私にとって、それだけたくさんの本が一冊で紹介されているなんてありがたいことです。

私が読みたいなと思った一冊

備忘録も兼ねて記録しておきます。ブクログの「読みたい」タグで登録しておこうっと。とはいえ、あまりに読みたい本が多すぎたので、全ては書ききれませんでした。「THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」」を買って手元に置いておいた方が手っ取り早いかもしれません。





面白い恋愛エッセイらしい。


ゆるいエッセイ?

既読かもしれない。けど再読したい。


夜間学校のルポ。

村上春樹、読んだつもりで居たけど未読作もあった。

投獄される度に外国語を学んだ大杉栄の本。無料で読める。




全四巻。亡くなった年齢順に人物を並べた本。

多くなってしまったので1月〜5月までで一旦終わります。またの機会に6月以降もまとめます。

穂村弘が気になった

まとめてみて思ったのですが、穂村弘さんって人気なんですね!私、お名前は存じておりますが読んだ事がありません。歌人という印象しかなかったのですが、エッセイなども書かれているんですね。何冊も挙がっていたのできっと面白いはず。これからしばらく、穂村弘さんを重点的に読んでみたいです。

大杉栄「獄中記」は、無料で読める電子書籍版があったので、それは早速読んでみようと思います。

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