クリスマスまであと一ヶ月。
ちょっと気が早いかもしれませんが、クリスマスに関連する本をまとめてみました。
意外とクリスマス関連の本って多いですが、今から読めばクリスマスにバッチリ間に合いますよ。
ちなみに、Googleで「クリスマスに読みたい本」を検索して参考にしました。
更に、図書館の蔵書やAmazonで「クリスマス」を検索してみました。
到底、すべては読み切れないのですが、幾つか読んだものをご紹介します。
それではいってみましょう!
村山早紀著 「カフェかもめ亭」
大好評シリーズ『コンビニたそがれ堂』の姉妹編。
「コンビニたそがれ堂シリーズ」特設ページ
全部で8作品収録された、短篇集です。
ようこそ、私のお店へ。とっておきのお茶とともに、不思議なお話などいかがでしょう――
あじさいの咲く屋敷で少年が過ごした白昼夢のような時間(「万華鏡の庭」)、
学校に行けなくなった少女が晩秋に出会った、「猫の国」の王子様(「ねこしまさんのお話」)など、
珠玉の八作品を集めた連作短編集。
好評シリーズ『コンビニたそがれ堂』の姉妹編。
風早の街のカフェの物語、書き下ろし中編を加えて、待望の文庫化。
【解説/三村美衣】
この短編集の中に、「クリスマスの国 番外編」というお話しが所収されています。
このお話しには、幻のコンビニの話題がちらりと出てきます。
おそらく、「コンビニたそがれ堂」を読んでいる人には分かる、何かしら関連のあるお話しなのでしょう。
(コンビニたそがれ堂、すごく読みたくなってしまったので早速図書館で予約しました! ((コンビニたそがれ堂は、現在三冊刊行されているシリーズだそうです。)))
ほんわかした雰囲気の短篇集です。
「カフェかもめ亭」に来店したお客様が、不思議な体験談をマスターに話す、という形式で進んでいきます。
悲しいお話もありますが、どことなく浮世離れしたというか、ファンタジーの世界のお話のような印象を受けました。
カフェの雰囲気も、とっても素敵です。
暖炉では薪がパチパチと燃え、壁にはマスターやその祖父の絵が飾られている。
自動演奏ピアノが素敵な音楽を奏で、心のこもった紅茶が出される…。
こんなお店があったらぜひ行ってみたい!
まったりしたい時にオススメです。
サンドラ・ブラウン著 「クリスマス・イン・ラブ」
ハイウェイの路肩で産気づいたリーを助けたチャド。赤ん坊を取りあげてくれた彼は、リーを送り届けた病院でキスだけを残し、姿を消してしまう。4カ月後、シングルマザーとして仕事に育児と、健気に奮闘するリーの前に突然チャドが現れる。加速度的に惹かれあう二人。しかし、チャドにはリーが受け入れることのできない姿があった…。クリスマスの訪れとともに高まっていく極上のラヴ・ストーリー。
クリスマスほどロマンチックが似合うイベントはない!
欧米ではクリスマスは家族で過ごすものですが、
日本ではクリスマスにカップル達が街中を闊歩していますよね。
クリスマスをテーマにした恋愛映画とかつい見ちゃいます。
この「クリスマス・イン・ラブ」も、そんなクリスマス時期がモチーフになっているラブ・ストーリーの1つ。
原題は“Shadows of yesterday”(昨日の影)。
意味深ですね!
どんな影がリーを苦しめているのでしょうか。
※この本、かなりエロかったです…。
純粋なラブストーリーを期待していた私は、少し読むのを後悔しましたw
(いや、純粋なラブストーリーなんですけど、思っていたより肉欲的というか…)
面白かったのが、チャド(主人公リーの彼)の胸毛の描写がやたらとあったこと。
日本のエロ小説では、「男性の胸毛がセクシー云々」といった記述は珍しいのではないでしょうかw
これがアメリカ!(違う?)
チャールズ・ディケンズ著 「クリスマス・カロル」
こちら↑は青空文庫の無料電子書籍版です。
言わずと知れたクリスマスの名作ですよね。
業突く張りのスクルージじいさんを見て、自分への戒めにしたいです。
無料で読めるので、また読み直します!
(もうすぐkindleも届くし!)
中川剛著 「クリスマスには焼き魚にローソクを」
兄弟漫才コンビ「中川家」のお兄ちゃんが書いた本です。
中川家の強烈なドケチキャラ、「おとん」を主軸に、「オカマの叔父さん」、「百八十センチのおじいちゃん」、いつもどつかれている「おかん」など、濃いキャラクターがたくさん出てきます。
あまりの貧乏でクリスマスはケーキを買ってもらえず、「せめて雰囲気だけでも」と焼き魚にローソクを立てたのがタイトルの由来。
弟・礼二が、いかにしてものまねの達人になったかなど、エピソード満載です。
1時間くらいでニヤニヤして読めました!
トルーマン・カポーティ著 村上春樹訳 「あるクリスマス」
山本容子さんの銅版画が美しい一冊。
両親と離れて暮らす少年バディーの、とあるクリスマスのお話し。
次に出てくる「クリスマスの思い出」の一年前のストーリーだそうです。
表紙が表している通り、少し不幸なクリスマスです。
田舎で楽しく暮らすバディーに、離れて暮らす父が「クリスマスをこっちで過ごさないか」と誘い、渋々バディーは父の元へ出かけます。
父親は財を成していますが、そのお金は、年上の女性パトロン達から貰ったお金。
バディーはそんな父親を嫌っています。
幸せな筈のクリスマスが、いったいなぜこんなことに?
村上春樹の訳も文章が綺麗です。
トルーマン・カポーティ著 村上春樹訳 「クリスマスの思い出」
こちらは先述の通り、「あるクリスマス」の一年後のお話し。
今度は幸せなクリスマス・ストーリーになっているようです。
こちらも山本容子の銅版画、村上春樹の訳、というコンビ。
アガサ・クリスティー著 「クリスマス・プディングの冒険」
英国の楽しい古風なクリスマス。そんな時でもポアロは推理にあけくれていた。外国の王子がある女性によって由緒あるルビーを奪われたので、それを見つけ出してほしいというのだ。女性が潜む屋敷へと赴いたポアロは探偵活動を開始する。表題作をはじめ、短篇の名手クリスティーによる短篇のフルコースを召し上がれ。
なんとも可愛らしいタイトルの作品。
こちらは名探偵ポアロシリーズの短篇集。
表題作の「クリスマス・プディングの冒険」を含む、全6編の短編が収録されています。
穏やかなクリスマスの雰囲気とは少し違った、こんな読書も良いかもしれませんね。
クリスマスもやっぱり読書。
「クリスマス縛り」の読書は、普段なら読まないであろう本も読めたりして、楽しかったです。
寒い日々は温かいお部屋でホットコーヒーでも飲みながら、ぬくぬくと読書がいいですね。
結局今年もクリスマスらしいことはあまりしなさそうな感じですが、せめて読書だけでも、クリスマスカラーにしてみたいと思います。