指揮台で楽しそうにピアニカを演奏するコンダクターを初めて見たおはなし。


オーケストラと指揮者とピアニカによる、謎のコラボが!

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またもPACオーケストラネタです。
PACオーケストラは兵庫県立芸術文化センターを拠点に活動する、専属のオーケストラです。

定期会員になっているので今日も定期演奏会に行ってきました。
佐渡裕さんが指揮のときは、開演前にマイクを握って挨拶や解説をしてくれるので楽しみにしています。
客演指揮者の時にはない楽しみです。

今日のように開演時間からの解説であれば全員が間に合うのですが、そんな独特の慣例を知らなかった頃は、予定通り着いたらもう解説が始まっていた、なんてことも。

それ以来、佐渡さんが指揮の日は早めに会場入りするようにしています。

ことほど左様に、「佐渡 裕」という人はサービス精神が旺盛。
お堅いイメージのクラシックコンサートでも、気さくにマイクを握って解説してくださいます。

サービス精神の旺盛さは指揮のスタイルにも現れています。
盛り上がる曲調ではよくぴょんぴょんと飛び跳ねて指揮をしています。
それはそれは、あの巨躯でなんと身軽な…と感心するほどです。

本日のプログラムはいたってマジメ。

さて、本題を始めるにあたって、まずは佐渡裕さんの本日のご挨拶の内容から。
簡単に曲目の紹介があり、客演ピアニスト・エフゲニ・ボジャノフさんの紹介がありました。
そして、「これからPACオーケストラで全国ツアーに行ってきます」とのこと。

という挨拶を受けての演奏会スタート。
本日の曲目はこちらです。

ウェーバー(編曲:ベルリオーズ):舞踏への勧誘
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 op.21(ピアノ:エフゲニ・ボジャノフ)
 ― 休 憩 ―
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 op.73

鳴り止まない拍手。
特にブラームスは「ブラボー」の声多数。
佐渡さんかっこいい!!

それらの内容を受けて、以下のアンコール曲をご覧ください。

佐渡 裕さん、アンコール演奏前にこの一言。

「というわけで、全国ツアーに行ってまいります。全国のみなさんにPACを知ってもらうために、このアンコール曲を考えました。」

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スマホで撮影したのですがブレて読みにくいので書き起こします。

*PACアンコール曲*
宮川彬良編曲「すみれの花咲く頃」

もう一度書きます。
宮川彬良編曲「すみれの花咲く頃」です。

?!と思われた方もおられるでしょう。

そう、PACのアンコール曲は宝塚歌劇団を象徴する「すみれの花咲く頃」でした。(もちろんオーケストラアレンジで声楽なし。)

つまり、兵庫県を象徴する曲を全国のみなさんに聴いたいただこうという目論見。
そしておなじみの旋律が流れた瞬間、会場からは笑いが起き、最終的には手拍子まで起きる始末。

そして更に忘れられない出来事が起こります。
途中、オケメンバーのバイオリニストから手渡されたピアニカを、楽しそうに演奏し始めました。

※参考イメージ。お馴染みのブルーのピアニカでした。

YAMAHA ヤマハ PIANICA ピアニカ 32鍵 ブルー P-32E

手拍子が起きた会場に向かって、嬉しそうに笑顔でピアニカを吹くパフォーマンスも。

いやー、驚きましたね。
クラシックコンサートにはかれこれ100回は行ったと思います。
指揮台で踊った指揮者(井上道義さん)や指揮台で自身の楽器を演奏する指揮者は見たことがありますが、指揮台でピアニカを演奏した指揮者は佐渡さんが初めてです。

そういえば以前、佐渡さんはアンコールで「六甲おろし」を演奏したこともありました。
兵庫県西宮市にある甲子園球場にちなんでのことです。

まさか今回もそんな面白いサプライズが待ち受けているとは思いも寄りませんでした。

ちなみに、前回の佐渡さん指揮の定期演奏会は阪神・淡路大震災から丁度20年、2015年1月17日の開催でした。
震災20年の節目には、マーラーの『復活』をやりたいとずっと思っていたと言っていた真面目な佐渡さん。
その時とのギャップも面白かったです。

なんというサービス精神。
なんという兵庫愛。

クラシックコンサートって楽しいなぁ。生で見るのが一番だなぁ。そんな出来事でした。

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